日本オランダ徒手療法協会

blog

治らない原因の一部公開

2018.09.14

from 橘田 幸博 地元のカフェ

   お土産でもらったオランダのお菓子 ストルーフワッフル(Stroopwafels)

 

このお菓子をくれたのは以前通院して頂いたことのある女性の患者さん。

 

娘さんが住むオランダに行く前、ひどい股関節痛で悩まれていて、

ご知り合いの紹介でうちの治療院に来院されました。

 

後から聞いた話ですが、最初は本当に治るのかと半信半疑で来院されたみたいですが、

どんな原因なのかをしっかり説明を聞いたあとは

安心して通院できたそうです。

 

オランダに行く直前まで、日常生活で想定しうる動きを全てリハビリプログラムの中に

入れ、本当に頑張ってくれました。

 

そしてリハビリ終了後は3ヶ月間オランダにいて、その時の状況をわざわざ帰国時に報告にきてくれた。

 

「全然痛くなかったです」

「5日間も山を歩いたけど、大丈夫でした」

「嘘みたいによくなりました」

「また何かあったらお願いします」

 

という言葉をもらった。

この瞬間って本当にこの仕事についてよかった、勉強しててよかったと思いますよね。

 

さて、このお話の中で重要なポイントあります。

 

分かりますか?「お菓子?」「オランダ?」

 

いえ、違います。

 

「どんな原因なのかをしっかり説明を聞いたあとは

安心して通院できたそうです」

 

痛みを原因を探すヒント

僕は以前、痛みの原因や治らない原因が特定できないまま

治療をやっていましたし、患者さんに自信を持って説明することはしていませんでした。

 

今回は痛みの原因、治らない原因となるものの一部を3つ紹介するね。

 

①オーバーユース

②アンダーロード

③心理社会的要因

 

①オーバーユース

この患者さんは歩行して5分ぐらいしてから痛みが出てきて

徐々に痛みが増していく症状を持っている。

つまり、

ある組織の強度の以上の負荷がかかっている状態のことを言いますね。

この場合は、歩いて5分以上はオーバーユース状態ということ。

 

例えば、30kgのバーベルしか持てない人が100kgのバーベルを持っている。

 

そして難しいのが、リハビリプログラムの構築。

 

こんなことってないだろうと思うが、

スポーツをやっている学生なんかは要注意ですよ。

膝の痛みで歩行もままならなかったのに、少し痛みが減ってくると

急に100%で走ってしまうケース。

 

僕もこれで沢山失敗を繰り返しているので、

練習の復帰のタイミングや今の状態、焦って練習をいきなりやってしまった時のリスク、このまま痛みが続いてしまうこととどうなってしまうのかなどを細かく説明している。

こちらが沢山説明しても伝わっているのはだいたい2割ぐらいなので、説明しすぎぐらいが丁度いいんだよね。

 

②アンダーロード

うちの治療院に来た時は、受傷からかなりの年月?がかかっていて、患部やその他の部位の筋力もそうだけど、様々な組織が脆弱化してたんだ。だから、そんな人に急に100kg(お相撲さん)のような負荷を足にかけちゃダメですよね。

このことはわかると思う。でも実際の現場はそうじゃないんだ。ある意味感覚で負荷量をあげていくから、アンダーユースの状態で自分の評価基準もなしに訓練してしまうと大変なことが起きてしまう。

そんなことは周知していると思う。

 

でも、本当にそう言う人が多いんだ。

 

特に高齢者は多いね。

昔、介護予防事業をやっていた時に、80、90才の高齢者にバシバシ機械トレーニングをしていた。

もちろん適切な負荷がかかっているので筋力はどんどん付いていった。そんな経験をしたことがある。

巷にある高齢者のためのリハビリ型デイサービスがいっぱいあるが、

 

内容を聞くと負荷設定が低すぎる。

 

③心理社会的要因

この患者さんは治療院に来るまでに様々治療院を回って来ていたから、もう絶望感があったり、治療に対しての不安感や不信感を抱いていたと思うんですよ。

それで、実際はまず取り除くことから始めたんだ。

なんでかって?

それは簡単なこと

心やストレスの問題で怪我や病気の治癒は阻害されるんだ。

 

知っている人もいると思うでも、そのメカニズムまでは知らない人が多いと思うから今回はちょこっと説明するね。

 

これから多くなっていく要因の一つですが、

簡単にいうと自律神経の異常状態のこと。

 

眠れない、食欲ない、冷え、胃腸の調子がなど自律神経症状が2〜3つ以上

見られるようなら、血液循環の低下が体に影響を与え、治らない原因になっている。

 

うちの治療院には、介護の問題や夫婦問題からのストレスや引越しや卒業、転勤などの

環境の変化をとても多いんだよね。治癒させていくプロセスの中で、ヒントになることもあるので、これらのことはできる限り聞くようにしているんだ。

 

もちろん、自分で解決できないと判断した場合は専門家に頼むことも忘れてはいけないけどね。

 

まだまだ治らない原因ってあるけど、整骨院に来る患者さんの治らない原因の7割

ぐらいをしめて締めているからもう一回おさらいしてくれると結果は絶対変わること

間違いないんだよね。

 

じゃあこれもどういう風に聞き出すことができるの?

 

これは工夫が必要なので、これはまた違う時にお話するね。

 

p.s

オランダのお菓子美味しかったなぁ。

ネットでも売っているから今度注文してみようっと。

 

今日の格言

「原因が解れば、問題解決の進捗の80パーセントは終わっていると同じだ」


この記事を書いた人

橘田 幸博

橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015)に帯同し、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。

「オランダ徒手療法」をもっと知りたい方