日本オランダ徒手療法協会

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プロトコルは悩みの種!?

2018.08.26

From:長島 将太

@福岡空港のスタバより

 

2週間前に行った家族旅行前のちょっとした一騒動の話。

 

皿洗いも終え、ひと段落したので

ソファーに腰掛けていた時、テレビから聞こえてきた週間天気予報。

 

綺麗なお天気キャスター

「明日には、九州本土に台風20号が上陸するでしょう」

「お出掛けの際には、十分気をつけてくださいね (^-^)/ 」

 

妻 

「ねえ、台風直撃っ言ってるけど明日の旅行大丈夫かな?」

 

長島

「ん〜〜〜〜〜大丈夫じゃないかも。。。」

 

はてさて、

この旅行は中止にすべきか? or 行くべきか?

 

いよいよ明日は、子どもの夏休みの目玉イベントの一つ。

そう。家族旅行の日。

 

なかなか休日も仕事で、休みの無い私にとっては父として、旦那として権威性を示す大事な、大事なチャンスだったんですよね。

もう必死でPCの天気図、雨雲レーダーと睨めっこしましたよ。

 

でも、こんな時本当に良かったと思うことがあるんですよね。

 

それは、サーフィンをしていたこと!!!!!

 

だって、自然界を相手に培った経験が生きてくるんですから。

五感をフル活動させ。いや、第六感までも総動員(笑)

 

風速や、台風の進路、気圧配置を考慮して、この台風が明日どう動くか?

今回は波の予想ではなく、家族旅行の行方。。。

 

長島「よし!決めた!!」

  「行くぞーーーー!!!!」

 

行くと決断した決め手。

 

そう。それは「勘」

 

そうです。

経験でもなく、お天気予報でもなく、自分の「勘」です。

 

あそこまでサーフィンの経験だ。

気圧配置だ。

 

と言っておきながら決め手は結局「自分の勘」

ここまで来たら「一か八か」ですよね(笑)

 

このように、

予定をストップさせるのか? 

それともゴーサインを出すのかの重要な判断を行わなければいけない時ってありますよね。

 

私たちの臨床場面では、このような判断が患者さんの復帰時期に直結することがあります。それは、プロトコルの進め方です。

 

#プロトコルに従ってはいけない理由

プロトコルと言えば、皆さんも聞き慣れていますよね。

簡単に言うと、術後患者の治療方針のこと。

 

例えば、足関節骨折の場合であれば、

3週間シーネ固定して、4週から1/3の部分荷重開始といった具合。

勿論、骨折の治癒時期や手術時の固定力によって左右されるものの、同じ疾患で、同じ骨折パターンであればほぼ同じプロトコルで進められますよね。

 

前十字靭帯損傷の再建術であれば、

◯週目から荷重下での筋力強化許可。◯週からランニング許可。◯週目には競技復帰許可。

プロトコルは一定の目安があるので、医師の指示に従って進めていけば安心ですよね。

 

でも、皆さんにはこんな経験ってありませんか?

 

同じようにプロトコルを進めているに、

「上手くいく患者さん」と「上手くいかない患者さん」

 

もっと分かりやすく言うと、、、(前述した足関節骨折を例に)

同じ時期の、同じ荷重にも関わらず

 

「足が腫れて、熱感が生じてしまう人」

 

「全然腫れずに、何のトラブルもない人」

 

これは決して何かを間違った訳ではないんですよね。

医師の指示通り、プロトコル通りに進めているんですから。

 

でも、実際こんなことが臨床では多々あります。

 

なぜか???

 

それは「プロトコルに患者さんを当てはめているから」です。

 

プロトコルはあくまで治療方針です。その方針に合わない人もいれば、合う人もいる。

だったら、患者さんの状態にプロトコルを軌道修正しなければいけないですよね。

 

ですが、ここで問題が生じます。

それはプロトコルが患者さんの状態に合っているかどうかの見極めをどうするかという問題。

 

#「抵抗力」というキーワードがヒント

抵抗力とは、「組織が抗う力」です。

 

足関節骨折を例に上げると、

要は荷重開始になるまでに1/3荷重に耐えれる足を作るということ。

つまり、1/3荷重でも「痛みが無く、腫れもない足」であることが条件になります。

 

反対に荷重後に腫れが出て、熱感が出て、痛みが出てしまってはもう最悪ですよね。

この状態が、まさに「抵抗力」を超えた状態です。

 

さすがに、こんな状態までいかなくても、「腫れ」や「発赤」が出てしまった経験は

あるのではないでしょうか?

 

少なからず私にはこの経験がありました。(抵抗力って概念を知った時は驚愕でしたね。。)

 

その時は、いずれは引くだろうって思ってたんです。

だって、医師の指示に従って、きちんとプロトコル通りに進めていた自信がありましたから!!

 

#時にはストップをかけることも必要

何を基準にストップ&ゴーなのか?

そんな事を判断することもままならなかった経験があったから。同じ轍を踏まないようにして欲しいなと思います。

 

荷重時期の見極めは「抵抗力」が重要。

それまでに計画的に負荷を上げて

患部の抵抗力をあげ「荷重に耐えれる足」を作っていく。

 

そして、もしプロトコル通りに荷重をかけて「炎症症状」が出たら、一度「立ち止まる勇気」をもってストップをかけてみると、今まで違った視点からアプローチでいるかもしれませんね。

 

PS

家族旅行は私の読み通り。薄曇りでしたが、絶好の観光日和!! 

久々に至福のひと時でした。

今回は珍しく、ハッピーエンドの長島家でしたよ(笑)


この記事を書いた人

長島 将太

長島 将太

理学療法士。JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。

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