technique

股関節の受容器(センサー)はこのテクニックで発動させろ!

2018.06.28

from 杉山貴規 広尾オフィス

いつも行くカレー屋があるんだけど、そこはカウンターで食べるんだよね。

その椅子が足のつかないタイプ

店主とずーっと話していて、1回もトイレにも行かず3時間話してた

いい時間になったからお会計して帰ろうとして、椅子から降りて足をついた瞬間

 

『ガシャーン』

 

めっちゃよろけて、となりの人のグラス落としたんだよ。

もう赤面と同時にすごい勢いで謝った。

しばらくすると、よろけも無くなって普通に歩いて帰ったんだよね。

 

何でこんなことが起こったんだろう?

 

それよりも、転んで股関節の骨折なんかになっていたら大変

 

動作は完璧でも荷重が…

さて、

以前訪問リハをやっていた時に、担当していたお客さんに大腿骨頸部骨折後のお客さんがいたんだよね。

その方は家では車椅子を使っていたんだ

 

それで、担当を任されたとき、家族や本人は、トイレやリビングまでは歩いていきたい、車椅子なしで自分の身の回りのことができたい…という要望があったんだよね。

 

車椅子が結構大きいから、居宅のスペースの問題があって、すべての身の回りのことを車椅子に乗ったままでこなすことは、それは、それは、なかなか難しかったんだ。

 

だから、車椅子がなければ、歩ければ…という要望だったんだ。

 

でね。

 

寝返り、起き上がり、座位や立ち上がりまでの基本的な動作は可能だったんだけど、

 

骨折側の足に体重をかけて立とうとすると、それがなかなか難しい。

 

歩行もみたんだけど、患側に荷重かけるのが怖いとのことなんだ。

 

股関節の全方向の可動域や痛みは問題はないんだけど

 

股関節の筋力のアンバランスがあって、患側に荷重をかけると同側の股関節が外側にが大きく動いちゃて、止められない現象が出る。

 

こんな状態は臨床を長く見ているよくあるんだ。スウェイってやつね。

 

みなさんもこんな経験ないですか?

 

ここでよくやる間違いは

 

  • 筋力のアンバランスがあるから筋力をひたすら鍛えるが動作に反映されない
  • 患側の荷重訓練を行うけど、その後の歩行に生かされない
  • 歩行訓練を行うが本人が怖がって以降に進まない

こんなことよくありますよねー

 

でもこの問題って、どんな人にもよくあることなんですよ。

 

だって、筋肉ですべてこの問題を解決しようとしているからなんですから。

 

実は、問題はもっと違うところにあるんですよね。

 

もっと深層に関節アプローチしなければこの問題は解決しないんです。

 

それは、関節の位置関係に問題があるんです!

発動しないセンサー(受容器)

関節の周りには様々な軟部組織あって、関節には受容器(センサー)も存在する。

 

例えば、

テレビのリモコンで色々操作しますよね。でも、何かしらの影響でリモコン側のセンサーが汚れていたとする。何回か押してようやく反応する。

何度もなんどもです。

 

センサーの機能が働かなければ、テレビ側に用意されている操作のスイッチが入らない点

 

実は関節もそうなんです。

 

そのセンサーの機能が悪いとうまく脳に情報が伝達しない。ということは、筋を収縮させる運動神経にスイッチが入らないから、筋肉を収縮することもない。筋肉が収縮しないんだから、動作で支えることもできない。だから様々ところで不具合が起きるんです。

 

それが、筋力、歩行、可動域…

 

なんてところまでに及んじゃうんですよね。

センサーを発動させるテクニック

そこで、この問題を解決してくれるテクニックが

 

「股関節のモビライゼーション」

 

股関節は球関節ですから、様々な方向にやる必要がある。

だって、股関節ってこんな風になっているでしょ。

ただ単に、屈伸・内外転の動きだけじゃなくて、内・外旋があって、

これが単一方向に動くだけでもなく、複合的に動くわけだから、様々な環境に適応しなければならない。

 

そうしたら、単なる可動域訓練じゃ今まで持っていたセンサー機能は復活できない。

 

だから、モビライゼーションをして様々な圧をかけて、一度眠ってしまったセンサーに刺激を入れて、もう一度、機能するように鍛える必要がある。

 

センサーからの刺激があれば、運動神経を介して筋の収縮が容易になって、動的な支持もできる条件が鍛えられていく。

 

だから、この「股関節のモビライゼーション」は必要なんですよ。

 

 

でもやったらやっただけ反応はいいので本当にオススメの手技です。

今まで期待されてきたこのモビライゼーションの効果は、関節可動域の再獲得だけだったんだけれど、関節の受容器(センサー)のスイッチが入りやすくする効果もあるんだ!

 

だから、さっきの話に戻るけれどさっきのお客さんはこのテクニックを使って、徐々に荷重がかけれるようになって、居宅内を杖を使って自由に生活できるようなったんだ。

 

このテクニックはどうしても可動域の向上だけに、使用される頻度が多いように思われ流けど、上記のような考えを持ってやることでリハビリの幅がだいぶ広がりますよ。

P.S.

さっきの話に戻るけど、きっと足の感覚入力がお休みしちゃったからかもしれない

時々、地に足をつけないとまた他人に迷惑かける。

 

人生も同じだ(笑)

<関連動画>足関節のモビライゼーション

「オランダ徒手療法」をもっと知りたい方