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膝の半月板の抵抗力や負荷量なんて考えてますか?

2018.06.11

from 杉山貴規 広尾オフィス

朝家でゆっくり飲むコーヒーは格別

家を出る1時間半前におきて準備、これは毎日の日課。まずミスなく慌てることなく思い通りの一日を送れる。

しかし、これが20分でも30分でも起きる時間が遅れると一変する。

コーヒー飲んだり、家族との談笑もなく家を出る。

出社時間には間に合うが、1日のリズムが果てし無く崩れる。

 

リズムは崩したくないものだ。

趣味や生活の運動パターン

リズムといえば、何かを始めるとなると今までの生活のリズムは大きく変わってくるのは想像つくよね。

 

・ダイエットのためにランニングを始めた

・水泳を始めた

・登山を始めた

・バイトを始めた

・茶道を習い始めた

 

こういった方で何処か痛めるお客さんがくることありませんか?

 

じゃなんで今までの生活プラスこの趣味を取り入れただけ痛みが出ちゃうのでしょうか?

 

・運動不足だったかから

・今までやっていないことを始めたから

 

このような理由が上がりますよね。

 

このお客さんに関して治療者はどこまで介入すべきなのか?

 

それは

・痛み、痺れなどの症状を取り除く

・普段の生活に戻れるようにする

 

通常はこれだけで十分なような気がしますよね。

ですが、実はこれだけでは不十分なのです。

 

このお客さんの本当の望みってなんでしょう?

やはり多くのお客さんは、始めた趣味や継続している事柄を続けられるようになることを望んでいることでじゃないのでしょうか。

われわれ治療家はここまで持っていくことが重要になるのです。

 

さて、下記のケースではどうするか、一緒に考えてみましょう。

膝の抵抗力と運動負荷

<50代 女性>

専業主婦 

普段は運動はしておらず、家事動作の合間に趣味の読書しながら1日を過ごす

最近になって、受付のバイトを始めるが、急に膝が痛くなり受診して関節痛との診断、少し半月板が炎症しているから無理はしないようと言われたらしい。

バイトは6時間を週2回、カウンター越しに立っており、動作は横歩きが多い

 

どうするか?

痛みを取り除く

もちろんするよね。

半月板はこんな形でこんな風になっているから

 

ここに負担をかけないようなアライメント変えるために

・運動連鎖を使って運動療法したり

・インソール

・テーピング

 

局所の痛み軽減のために

・物理療法

・筋膜リリース

・ストレッチ

 

など

 

膝に負担をかけないようなことをすることを行なっていく。

 

でこれだけ??

 

本当にこれだけでいいのか?

 

実はまだやることがある。

運動・活動パターンを考慮したリハビリ

それは、損傷した半月板の再生とこの生活とバイトの動作に耐えうるだけの半月板を作ることが必要。

 

これをしないと、いくらアライメントを整えても、6時間に耐えうるだけの半月板は構築できない。

 

だから、抵抗力と負荷量の関係を作っていかないといけない。

 

どうしていく必要があるのか?

 

普段の生活と違うところを探す。

それは<横歩き動作と長時間の立位姿勢>これを6時間耐えるだけの半月板を作る

 

ではどうする??

 

膝にどれだけの負担がかかっているのか?

何か重いものを持っているわけではなく、自重を支えているのだからその人の体重を負荷量にしてトレーニングを行なっていく。

 

しかし、それだけだと負荷量としては不十分だから少しだけ重りを載せてトレーニングする必要がある。

 

そうすることで、患部の抵抗力が向上していく。

 

この図を見てもらいたい。

回復しかけたところで、この半月板にギリギリの負荷をかけるそうすると、その半月板の抵抗力は上がっていく。しかし、過大な負荷をかけるとその負荷量に耐えられないで損傷してしまう。

だから限界ギリギリで行う必要がある。

 

そのための基準としては痛みが出ないとか横歩きであるのであればキレイなフォームでできていることが重要。

体が過度に横に傾いたり、体がひねっていたり、膝のknee-in-outになっていない事などが指標になってくる。

 

もちろんこの重り(重錘やダンベルなど)を使った方法の他にも、動作を行う時間や距離などで調整していく方法もある。

 

これに加えて、何らかの不慮の事故で体勢を崩した時のことも考える必要がある。そのために、キレイなフォーム作りも大切ではあるが、悪い姿勢にわざと作って、そこに対する抵抗力も作る必要性はあると思わない?

 

そうすれば、バイト中に急に誰かに押されたりすごく重い荷物を持ったときに膝が変な方向に入ったとしても、それに対応できるだけの膝を持っていれば、週二回のバイトと普段の生活を行なっても怪我をしなく、楽に現状を楽しめる体になってくる。

 

つまり、質と抵抗力を高めることが最終的には重要!

 

どうでしょうか?

 

痛みをとって、姿勢を整えて終わりではなく。

 

損傷部位の強度を鍛える事で、怪我の予防だけでなく、パフォーマンスの向上(楽な生活)にもつながってくるのです。

 

ここまでやって、リハビリは完了です。

 

それ以降そのお客さんは1度しか来ていません。

それは、週4回バイト始めたこととヨガも始めたとの報告でした。

 

そんな報告しなくてもいいのにね

 

でもこんなとき、自分がこの職業についてよかった、ここまでこだわってリハビリに介入してよかったと思える瞬間ですよね(笑)

 

PS

コーヒーは美味しく飲める今の生活パターンがいいね(笑)

 

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